「世界の情報アクセシビリティ最新活動状況」 司会/皆さん、こんにちは。 私は、司会の山田です。よろしくお願いします。 まだお見えにならない方もいますが、時間ですので、セミナーを開始したいと思います。 2つほど、お願いがあります。 まず1つは会場の皆様へのお願いです。 この会場内には光に敏感な方もいらっしゃいますので、写真を撮影する時はフラッシュを使わないでください。 2つ目は、講演者にお願いです。 今、聞いているように日本語と英語を順番に話します。英語で話して日本語に、日本語で話して英語に、となります。 それから左の画面に要約筆記が表示されます。 そういうわけで、あまり速く話されると、通訳と要約筆記が追いつかなくなりますので、ゆっくりお話しください。 それでは、最初に経済産業省の和泉さんから開会の挨拶をお願いします。 和泉/こんにちは。 経済産業省 産業技術環境局 情報電子標準化推進室長の和泉と申します。 まず、日本政府を代表し、本日このセミナーを主催していただきました情報処理学会、情報規格調査会に感謝申し上げます。 本日はたくさんの講演が用意されていますが、このセミナーでお話しいただく、各国のスピーカーの皆さまにも感謝申し上げます。 日本においては、産業界、学会専門家の皆様のご協力をいただきまして、ITアクセシビリティの標準化に長く取り組んでおります。 既に日本においては日本工業規格において、5つの関連するITアクセシビリティ規格ができています。 これについてはあとで山田先生から、お話しがあると思います。 もちろん、ITアクセシビリティというのは日本だけではなく、世界に共通する課題だと思っています。 従って、この分野の国際標準化は非常に大事な問題だと思います。 しかも日本のこれまでの経験が大いに役立つと信じております。 今週、ISO/IEC、JTC1、SWG-Aが日本で開かれています。 この活動は、ITアクセシビリティの国際標準化が進められる最も重要な集まりだと評価しております。 本日のこのセミナーはそのSWG-Aを含め、この分野の活動を広く皆様に知っていただく、大変よい機会だと思います。 その意味で、本日はたくさんの方がこの会場にお見えになっていることを、大変嬉しく思っております。 最後に、このセミナーが今日お越しの皆さまにとって、役に立つものとなることを願い、挨拶といたします。 ありがとうございました。 司会/それでは、最初の講演に移ります。 最初は、SWG-Aの紹介で、Karen Higginbottomさんです。 Karen/紹介、ありがとうございます。 機会をいただき大変嬉しく思っております。 これまでの変遷をご紹介します。 アクセシビリティのためのSWG-AがISO/IEC JTC1の委員会に至った変遷です。 2004年にアクセシビリティに関しての国際標準を持つことが重要であるという認識が高まりました。 というのも、IT機器に対してアクセスする必要がある人に対してIT機器がアクセス性を持たなくてはとなったからです。 ということで、このグループが世界に対して影響を与えることができるようにしようということで、内容は、前のような一覧として出てきました。 このグループは一から基準をつくるのではなく、既存の標準を使って、集大成していこうと考えました。 そして、このグループとしてはユーザ要件を情報として収集し、それを発信していくことを使命としました。 それとともに、情報通信技術に関して、現存しているアクセシビリティについての標準についての情報を集め、配信していくことをしました。 よりこのグループにとって困難な作業となりましたのは、これまで問題を解決するにあたって、自主的な標準が存在していない部分をどうするかという点でした。 このメッセージを世に伝えていくことが重要だとわかっておりましたので、資料または情報を幅広く配信・配布していく。 そして、自主的なグローバルで、適性だと思える標準の仕様を推進していくことを行いました。 この委員会には実際に規定が定められましたが、作業規定の中で、通常の国際標準化団体とはかなり一線を画すようなものになっておりました。 皆さまご存じのような国際的な標準化団体への参画を促すだけでなく、地域的な団体にも、そしてコンソーシアム、フォーラム、そしてユーザの人たちにも参画を促しました。 今日さまざまなプレゼンテーションが用意されていると思いますが、その多くがこのSWG-Aの活動に深く関わっていただいた組織からのプレゼンテーションが含まれています。 この委員会の中ではその組織として参加していただく方は組織の代表として発言していただきます。 その際、投票がどうなるということを気にすることなく、意思表明していただきました。 私どもが、ISOまたIECと違う点としましては、私たちの作業の中から作成された文書がインターネットを介して、すべての人に無償で提供されたという点です。 皆様もぜひ、私どものまえに書いてあるWebサイトにアクセスしていただき、私どもが作成した文章を見ていただきたいのですが、謝らないといけないのですが、言語は英語のみで掲載されています。 ここでお時間をいただき、日本からも参加をいただいたということで、それをご紹介したいと思います。 まず、日本が私どもの本会議を開催していただいた、しかも2回にわたってです。 1回目は2005年9月、そして、もう1回が今週の会議です。 また日本からも大変価値あるいろいろな情報、ご意見をちょうだいすることができました。 障害者リハビリテーション学会、そして、Webアクセシビリティに関しての委員会から貴重なご意見をいただいております。 また、和泉博士、「ITアクセシビリティ標準化、日本におけるものは」ということで、2006年3月の会議でご発表いただきました。 それとともに、今週の会議にも参加いただいております。 また、吉田様も、高齢者障害者等のためのオフィス機器に関するガイドラインということで、JIS X8341のパート5に関してのご発表をいただきました。 これは大変重要でございました。といいますのも、このような標準規格をISO/IEC JTC1として、ファーストトラックとして今週にも導入されていくことで、ご意見をちょうだいしているのは重要なことでした。 この委員会の大きな達成事項としましては、複数のパーツにまたがります技術報告を障害者のためのアクセシビリティの考慮について発行ができたということです。 この技術報告のうち、3つの部分は、まず第一にユーザーニーズのサマリー。 パート2というのが標準規格、現在どのようなものがあるかという状況。 パート3は、ユーザーのマッピングのガイダンスでした。 実際の技術報告の内容については、あとで話があります。 特別作業部会、SWG-Aの今週のミーティングでは、世界中からいただいたコミットに関し、会議が行われました。 今年末には次回のJTC1の会合が開かれ、その際には技術報告書の承認が得られると考えています。 携わって下さった方々ですが、カナダのカーター博士、米国のリーさん、またアンディー・スノーウィーバーさん、また日本の山田博士に編集に携わっていただきました。 SWG-Aを代表し、この機会に日本からご尽力を頂戴したことに感謝申し上げます。 多数の素晴らしいご意見や貢献をいただき、そして大変豊かな能力を持つ方々にお時間を割いていただいて、参画されたことにお礼申し上げます。 日本の国内団体とのコラボレーションも大変効果的に行われたことも嬉しい限りです。 その一例となるのが、本日のプレゼンテーションだと思います。 司会/ありがとうございました。 質問あるかたいらっしゃいますか? あとでまとめて質問を受けます。 それでは、次に今お話があった3つの資料について、力を入れた、カーターさんからです。 この資料はすべて、情報処理学会のWebサイトに載っていますので、ダウンロードしてご覧ください。 Carter/私はカナダから参りましたジム・カーターです。皆様の前でお話しする機会を与えていただき、感謝しております。 私自身は、すべてのアクセシビリティ関連の国際標準、標準化に責任を持っています。 最初のスライドは、既に説明がありました。 最初がMandateミッション、次はメンバーシップです。 この2つは飛ばします。 SWG-Aとして重視したことは、今まで様々なタスクを行いいくつか達成事項がありました。 世界に公の形で残すことを重要視しました。 3つの文書をISO/IEC テクニカル・レポートとして発行しました。 ISO/IECのテクニカル・レポートというのは、これ自体は標準ではありません。 この中には、特に皆様が従わなくてはいけない要件があるわけではありません。 しかしながら、参照していただければ、重要な情報が書かれているという位置づけです。 テクニカル・レポートは3つにわかれています。 今日はその3つの概要を説明します。 下のほうに、今、どういう状況にあるのかを含め、過去の経緯と今、そしてさらに今後どうなるかを簡単に書いてあります。 2005年4月にこの作業が始まりました。 最初はISOのテクニカルレポートを作る意思はありませんでした。 まずはMandateについての会合を持ち、話し合いをしようというのを念頭に作業を始めました。 公式プロセスは2007年に開始しました。 重要なマイルストーンは2008年3月にやってきました。 この時点で初めて、1stステージの投票を迎えました。 ISO/IECテクニカルレポートは、その間に2回の投票がありました。 最初の投票では、皆さまからコメントを頂戴し、様々な変更を話し合い、確実に自分たちが作っている文書、レポートがいいものであることを担保するためのものです。 2回目の投票では、これを発行するための公式の承認の投票です。 今後は変更しない、そのために公式に承認するのが2回目の投票です。 今週もった会合では皆様からいただいたコメントを頂戴した上で、文書を改訂しています。以降、初めての投票です。 これまでのレポートから比べてかなり改善が見られたと思います。 7月に2回目の投票、これが最後になりますが、この文書を公式に承認して欲しいと思っています。 最終的には秋までに完了する見通しです。 承認を受け、最終的ドキュメントは、遅くとも2009年の3月には出す予定です。 ただ1つこのスライドに載っていない項目ですが、こういった作業は、常に継続する作業だということを重々承知しています。 おそらく私たちがこの文書を発行するのと時を同じくして、新しい作業がどんどんと開始されていくということも想定しています。 しかし、そうは言ってもやはり2009年に公の形で発行した文書自体も、皆さんに使っていただいて、その重要性が十分に発揮できると思っています。 もちろん私たちは改訂も視野に入れないといけませんが、2009年に出てくる文書も精度の高いものだと思います。 具体的に文書にはいっていきます。 まず最初のものが、ユーザーニーズ・概要です。 これをここまでの形に仕上げるために何年にもわたって作業を続けてまいりました。 実は下のほうにありますが、このバンダー・ハイデンさん、20年前からこの作業をしています。 この文書ですが、SWG-Aが長年にわたって精査をしてきました。 その過程で、各国の団体、組織、それ以外の多くの様々な団体から多くの貢献をいただいています。 その貢献により、ここまでの、言ってみればかなり完全なレベルにまで仕上がったと思います。 皆さんの中にもISOのGuide71、そしてISO TR22411は、一緒に発行されるものですが、これらをご存じだと思います。これは、今回、ユーザーニーズとさらに、2つの文書のマッピングを行うことも作業でやりました。 ユーザーニーズ・概要がいかに端的な、包括的なものかをお話ししますと、実はGuide71に入っていないユーザーニーズも、私どもの中では含めています。 もともと私たちがこの作業を始めたときには、目標としては、このユーザーニーズを実際に標準を作っていく方たちのために私たちも作ろうということで、ユーザーニーズをまとめ始めました。 それではなくて製品あるいはサービスを提供する方々、さらには研究者の方々にもこの情報は有益になっていくだろうということで軌道修正しました。 こちらのスライドは、私どもで、最新のデータを反映したものです。 昨日になりますが、まだまだこのような形で新しいユーザーニーズをどんどん含めている最中です。 見ていただくとわかりますように、私どもが今、ここで挙げているユーザーニーズですが、障害とひと言で言っても様々な分野の障害があると思います。 その範囲をかなり大きくとらえていますし、また、場合によっては障害を複数持っている方のユーザーニーズも網羅しております。 これから数枚のスライドをお見せしますが、あくまでも私が大学で教えている範囲からのお話です。 ユーザーニーズということで話しますが、スライドの構成は、あくまでも私が大学で自分の研究にしているものと考えてください。決して作っている人たちではなく、私の個人的なものだとお考えください。 学術的に申し上げますと、ユーザーニーズというのは大きく大別して3つに分かれると思います。 1つはユーザーニーズ、そして2つ目がシステム、そしてサービスに関するニーズ、3つ目が環境に関するニーズです。 そして、最初にありますのがユーザーニーズですが、全体の中でもこれが占める割合が一番大きいのですが、その中でも、いくつかのカテゴリーに分かれます。 最初にくるのが知覚の分野のユーザーニーズ。 これは昨日も数字が変わっており、現在では51ニーズで確定されています。 このユーザーニーズですが、単純に知覚の分野だけでなく、認知、さらには行動の分野におけるユーザーニーズもしっかり特定する必要があります。 こちらも数字がいくつか変わっていますが、まず、認知に関するユーザーニーズは28、行動に関するユーザーニーズは36から39に増えました。 もちろんユーザーニーズは、ニーズ全体の中でも最たるものですが、それが重要だと認めつつ、それ以外にもシステム及びサービス関連のニーズ、そして環境に関するニーズも最終的には、ユーザーに非常に重要になってくるだろうと考えました。 少しやりとりをする側面を加えたものでのニーズも存在しています。 ユーザーニーズの最初のカテゴリーである知覚に関するものですが、5つのサブカテゴリーに分かれています。 まず最初が視覚、そして2つ目が聴覚に関するニーズ。 3つ目が行動を起こせる部品が存在する、あるいはその部品の位置を知覚するという意味でのニーズ。 さらには、様々なコントロール、あるいは様々なことを表示し、ステータスを知覚するためのニーズ。 さらには、オペレーションからどういうフィードバックが返ってくるかを知覚するというニーズの5つに大別されます。 2つ目は、認知、理解というユーザーニーズですが、この分野では、第一番目に製品をどう使うか理解するというニーズ。 2つ目には実際に表示されたものを理解するというニーズです。 次が行動に関するニーズですが、もちろん、何か行動を起こすニーズは、基本的ニーズとしてはまりますが、加えて時間を念頭においての行動、さらには効率を念頭においての行動も加えています。 次はシステム・サービスに関するニーズです。 これは一般的に言うと、例えば、偶発的に何かを起動させてしまうことがないようにというニーズ、もう1つは、障害やエラーが起こったら、そこから復旧することが出来るというニーズです。 もう1つ、システム・サービスに関してアシスティブ・テクノロジーという意味でのニーズも存在します。 例えばアクセシビリティそのものは、優れているかもしれませんが、最終的に補助技術を使わないとアクセシビリティが発揮できないこともあり得ます。 その場合には、その補助技術が唯一の手段となってきます。 3つ目の大きなエリアが環境に関連するニーズです。 まず、環境に関連するということはセキュリティ、およびプライバシーに関連するニーズ、個人に対してリスクを及ぼさないものです。 いろいろな分野を横断的に渡すためのクロスカッティング、つまり横断的ニーズが考えられています。 こういう分野はともすれば見落とし勝ちですが、私どものユーザーニーズでは、しっかりこの中に網羅しています。 次が規格一覧表です。 これは、様々な標準、あるいは様々な種類の文書を特定する一覧です。 この中には、もちろん国の標準も含まれますし、あるいは国際標準や規格も、アクセシビリティにとって重要であるものはリストされています。 この中には大きく大別すると2つあります。 1つはアクセシビリティに直結する、関連している標準。 それに加えてもう1つは、そのもの自体では、アクセシビリティではないですが、アクセシビリティに非常に大きな影響を及ぼすと思われる標準も網羅しています。 これから数枚のスライドを使って実際、規格がどのくらいあるのかお見せします。 数字が出てきますが、最初の数字がアクセシビリティに関連するアクセシビリティ標準、2つ目は、アクセシビリティに関連する標準の数とお考えください。 ただし、まだこの数字は増える可能性があります。 あくまでも昨日時点の数字なので、最終的着地点がこの数字ではありません。 今日、明日にもこの数字が増える可能性もあります。 私どもはテクニカルレポートを発行するために日々活動を続けています。 最も重要なバージョンは、常にこのSWG-AのWebサイトに載っています。 こちらから入手していただくのが直近のバージョンです。これまでの印刷媒体、紙で出していたころに比べて更新スピードも上がっています。 できるだけ包括的にカバーしていきたいので、ISO、ISO/IECの標準、さらにはそれ以外のグローバル標準、そして地域や国の標準やガイドラインもすべて網羅しています。 どういう情報がここで提供されるかですが、まず、標準にどの組織が担当しているのか、さらには現在の状況も載せています。 場合によっては、標準が現在作成中というものもありますが、私たちが理解できる範囲で、その現状を載せています。 そして、出来る限りURLということで、もう少し中身を見ていただけるよう、URLが分かる場合は、それも載せています。 できるだけ、皆さんに標準を探しやすくするため、カテゴリーにわけ、印刷した時にも探しやすくするためにカテゴリーにわけています。 ただし、あくまでもこのカテゴリーに入るだろうというのを念頭においての分類なので、最終的にはもしかしたら別のカテゴリーに入るものもあるかもしれません。 できれば将来的にはデータベースを駆使して、その中にハイパーリンクを張ることによって皆さんが何らかの用語で検索をかけたら、そのハイパーリンクでもってそちらに飛んでいってそこで最新の情報を取れるような仕組みも将来的にも考えたいと思っています。 3番目のドキュメントですが、プロシージャーのドキュメントです。 これは、自分の国で作っている標準があったとして、その標準とユーザーニーズをマッピングしていただき、見落としているユーザーニーズはないか、自分たちが想定していないユーザーニーズが存在していないかをマッピングによって理解してもらうためのものです。 以上がSWG-Aの3つのテクニカル・レポートのお話でした。ありがとうございました。 司会/質問のある方は? 会場/産業技術総合研究所の倉片です。 ジムと日本語で話をするのは初めてかもしれません。 情報提供を2つ。 今ご紹介いただいたTRの3つの中で、Guide71と並んで、TR22411を大きく引用していただいたのは、大きいことだと思います。 さっきの投票の段階ではまだドラフトだったのですが、まもなく出版されます。 今私どものほうで、校正刷りをチェックしている段階です。 発行された折には、その手の情報を紹介して、3つのTRの中でアップデートしていただければと思います。 2つ目の情報です。 そのTR22411ですが、既に第2版を作るための改訂作業を始めています。 今日、紹介いただいた3つのTRとそのTR22411を一緒に使っていただくと、皆さんにとってとても役に立つと思いますので、ぜひ、SWG-Aからも改訂作業の情報のインプットをしていただければと思います。 Carter/昨日、私どものほうで、22411、TR1のほうでこれを参照していますが、昨日チェックした段階で、すでにプルーフが掛かったバージョンで、私どもでは、一番最新のものを載せています。 現在私どものユーザーニーズ概要の中で、いくつかのか所でGuide71と十分なマッピングができていない箇所があります。 こちらのほうは、Guide71、さらには、TR22411のリビジョンと合わせて、フォローしていきたいと思います。 司会/Web技術についてアクセシビリティのガイドラインを作っている方です。 Judy/山田様、ご紹介ありがとうございました。 また本日、皆様にこのような話をする機会をいただき、大変うれしく思っております。 また、山田様、日本の標準化団体の皆さま、このような会を開催していただき、まことにありがとうございます。 また、今週のJTC1の会議開催に関しても、お礼を申し上げます。 1つ私ども、JTC1の作業の中で、焦点を当てている部分、これがWebにおけるアクセシビリティでございます。 その理由としては、障害者にとっても、情報を求めるという意味でも、いろいろなやりとりをやるという意味でも、Webがアクセスポイントとして持つ重要性は大変高まっているのがあります。 これからお時間を頂戴して、私どもWeb・アクセシビリティ・コンソーシアムの中で、WAI(ウェイ)の中にそこでのWebコンテンツガイドライン2.0についてお話しします。 まずは、WAIのガイドラインです。 次には、WAI ARIAと呼んでいるものについて、アクセス可能なRich Internet Applicationについて。 そして、WAI-AGEと呼んでいるものが高齢者のためのアクセシビリティ教育で、そして、調和を持っていくものです。 そして、調和をとることによってのメリット。 そしてまた、参加の機会についても話をします。 私の作業の中でとても重要になります。 皆さまが情報をえるためのリソースも紹介します。 まずは、World Wide Webコンソーシアムですが、これは独立している、どこかの団体に属しているのではない、Webに関する国際コンソーシアムです。 World Wide Web Consortiumは、技術的な面では、5つの部会又は領域があります。 また、アジアにおけるホストは、慶応大学の湘南藤沢キャンパスです、皆さまの中にもご存じの方が多いと思います。 World Wide Web Consortiumは他の一般の標準化団体とは一線を画しています。 というのは、過去10年以上にわたり、その活動の中核部分にアクセシビリティへの取り組みを取り込んできているからです。 これは特に新しいWeb技術が開発される段階で、極めて有効になります。 早い段階で、アクセシビリティを考えられれば、アクセシビリティに関しての問題を洗い出すことが可能となるからです。 設計の早い段階で問題が分かり、それにきちんと対応を取るほうが、開発や設計が終わってからの後付で考えるより、かなり有利になります。 本日の主題となるのが、現在の状況を、Webコンテンツアクセシビリティガイドラインですが、推奨となりうる候補が出ている状況ですので、その状況をおはなしします。 今年4月30日以降、安定した状態に入りましたので、テストをお願いしたいと思います。 是非、皆さまからテストの上で様々なWebサイトまたは、Webコンテンツ、Webアプリケーションがどう機能したかについて、ご意見を頂戴したいと思います。 いくつかの導入例、実装例では、その情報を受けた後、評価させていただいています。 皆様が準拠したと思っているものが、本当に準拠していたのかどうかという評価です。 どなたでも結構ですが、WCAG2.0をWebサイトで使ったという方は、理解可能だったのか、現実的に使用に耐えるものであったのか、使えるものだったのか、ご意見を頂戴したいと思います。 リスクがあると考えられる項目については、もしやらなければならない状態なら、それを調整することも、今後行って参ります。 皆さまがWCAG2.0の提案、キャンディデート・レコメンデーションを見ていただくと、Statusと書かれているセクションがありますが、ここに重要なものが含まれています。 この中に入っているのは、私どもが懸念を感じている項目です。 そこを見て、是非、フィードバックを頂きたい。 この部分には、皆さん、かなり関心があるのではないでしょうか。 文書がどのような段階を経て最終的になるかをご紹介します。 既に行われていたものもあります。 パブリック・ワーキングドラフトは、公開されている作業文書です。 Last Call Working Draftという段階があり、これは2つあります。 最後のワーキング・ドラフトと言いながら、なぜそれが2個出たのかというのは、皆さんから重要なものを頂戴したからというのがその理由です。 WGの人間としてスノーウィーバーが来ていますが、WGがラストコール、最終的なことをしながら、さらに重要な意見をいただいたということで、「さらなる」ラストコールが出たということです。 他にもいらっしゃったでしょうか。 それを経た上で、Candidate Recommendationというものになります。 これが最近の状況です。 ここで皆さまにテストをして頂きたい、という段階となります。 2008年の第3四半期におきまして、Proposed Recommendation、最終的な提案という状態にしていきたいと思います。 その時点で、W3Cのメンバー組織の方にレビューをしていただいて、承認いただくのが一連の流れになります。 そして、暦の2008年第4四半期にW3CのRecommendationという形にしています。 レコメンデーションと言っても、これは最終的なWeb規格になります。 そこで終了となることを希望しています。 もしかしておなじみでない方がいらっしゃるかもしれませんが、ご説明したいと思います。私どもでは、方針を1つ設けています。 きちんと認可された上での翻訳という考え方です。 これを認可を受けた上での翻訳をやっていただき、そのまま直接採用することも可能になります。 それでは、WCAG2.0の規格をいくつかお話したいと思います。 これは1.0から2.0になった際、いろいろな改善が施されました。 より正確なテストが可能になっています。 さまざまな種類のWeb技術で使えるというものになります。 開発者に対しての制約は少なくなっています。 障害者に対してのアクセシビリティサポートも改善されています。 全体を見ていただくとかなり長いとお思いになるかもしれません。 しかし、実際に中身を見ていただきますと、4つの原則からなりたっています。 そして12のガイドラインです。 約60程の成功のための基準があります。 ここが規範的、規定的で、準拠が求められる部分です。 レベルとしては、3つあります。 A、AA、AAAの3つです。 AAの状態になると、障害者に対してかなりのレベルのアクセシビリティのサポートがあるという水準です。 皆さんに使っていただきたいということで、WGではいろいろなサポートマテリアルと言われるようなサポートのための資料を用意しています。 WCAG2.0に関しての実装の技法、技術に関しても。 その手法を使えば、このWCAG2.0に規定されている成功基準に必ず準拠することができるというものです。 WGとしては、革新性、イノベーションも推進していきたいということで、1つ、カテゴリーとして追加的な技術というものも設けています。 また、WGでは、「よくある失敗」も設けています。 というのも、同じ轍を踏まず、間違いを犯す時間削減になる。 「こういうことをやってしまうとうまくいかない」ということがわかっているというご紹介です。 それから、手法に関してのテスト手順。 開発者の皆さんに対してはWCAG2.0の準拠方法についての文書もあります。 これをさらにカスタマイズしていただくことも可能です。 どのような形のカスタマイズが可能かと言うと、自分のところで準拠のレベルをどのくらいのレベルにしたいのか。 また、どのWebテクノロジーを使うかによってカスタマイズができ、それを選択していただけます。 もう1つサポートのための文書として提供しておりますのが、UnderStandardWCAG2.0というWCAG2.0理解のものです。 その中では、事例、情報源、技術・技法とのリンク、用語などが紹介されています。 そして、テストサンプルの提供もしています。 評価ツールの開発に有用な情報です。 それ以外のことも、少しご紹介したいと思います。 時間が足りなくならなければ良いのですが。 全体では3つのガイドラインがありますが、そのうち、2つ目のものが、作成ツールのアクセシビリティガイドライン、ATのものです。 こちら、ATAG(エイタグ)と呼ばれていますが、作成ツール、アクセシビリティガイドラインです。 作業用の素案、ドラフト状態になっています。ぜひ、これをご覧いただきたいと思います。 ぜひ作成ツールの開発者の皆様、製品を改善していく際にこのガイドラインを使用していただきたいと思います。 ここで作成ツールというのはどういうものかと言うと、例えば、HTMLエディターやコンテンツ管理のツールを指しています。 昨今、大変人気を博しています、ブログ用のソフトウェアやまた、wikiのためのツールもこの中に入ります。 このガイドラインには2つの重要な役割があります。 ソフトウェア開発者に対して、障害者がどのようにWebコンテンツを作ることができるか、説明しています。 アクセシビリティの高いコンテンツ作成をサポートとする役に立ちます。 ですので、Web開発者の方々がWebサイトを作成するとき、よりアクセス性を高くすることがやりやすくなります。 3つ目のガイドライン、これはブラウザやメディアプレイヤーのためのガイドラインです。 このガイドラインも是非ご覧ください。 そしてWGとしてユーザーエージェントガイドラインを作るため、いろいろそれをサポートするTechnologyとの相互利用性も考えています。 リッチメディア対応ということで、Web上の動画にも対応できるようにとの考えです。 キーボードに関しても、よりよくサポートできるようにということです。 もう1つの重要なものはWAI-ARIAです、これがアクセス性の高いリッチアプリケーションです。 こちらの作業は、動的なダイナミックと呼ばれるもの、例としてはAjaxなどがあります。 このアクセス性を上げるための試みです。 Webサイト上で、ウィジェットがあったり、ダイナミックなナビゲーションがあったりします。 また、ドラッグ&ドロップ機能もありますが、これにも障害者がアクセスできるものでなくてはなりません。 WAI-ARIAですがWCAG2.0のガイドラインと相反するTechnologyではありません。 あちらに関してもガイドラインとして出ていますが、このWAI-ARIAとお互いに補完し合うものとなっています。 もう1つ、比較的新しいプロジェクトとしてWAI-AGEというのがあります。 これは、より高齢者であるWebユーザーに対応できるもので、また教育や標準の調和をとるための方法です。 障害者と言っても、ユーザーニーズを考えた時、かなり類似していると思います。 ただ、使う用語が違うとか、オーディエンスが違う場合があります。 業界にフォーカスした仕様、またユーザにフォーカスした仕様を開発してまいります。 アクセシビリティと携帯用のモバイルウェブの作業が行われています。モバイル・ウェブのユーザのニーズを確保していきます。 興味深い情報源も提供されています。 特に、障害者の方たちが、モバイル・デバイスを使う際のユーザー体験についても情報があります。 作業の行われている部分ですが、複数の標準規格を統合化、統一化していく動きです。 統一化された市場を持つことによって、同じWebアクセシビリティをはかるために標準規格に準拠するという動き、これを加速させることが出来ます。 作成ツールや評価ツールの作成者にはたいへん有利となります。いろいろなバージョンを複数作らなくても済むようになります。 だからこそ、日本の標準化団体の皆様が、WCAGのワーキンググループに参画していただき、フィードバックしていただけたことを嬉しく思っています。 Webにおけるアクセシビリティを向上させるためには、様々な関連団体から参画していただくことが重要です。 業界、障害者の方々、そしてアクセシビリティに関するかたたち、官公庁、教育機関等々です。 皆さまも是非、実装していく、そして統一化を図っていくというところでご助力をいただければと思います。 WAIのガイドラインを実施、導入していただく。 ドラフトに対してご意見を頂戴し、トレーニング、評価などもしていただく。 もしW3Cのメンバーでなくても、WAIのWGに直接参加していただくのも可能です。 WAIのホームページには、本日お話しした様々な点に関しての情報がたくさん載っています。 URLとしては、www.w3.org/WAI/です。 日本の方々のご助力の結果、ここに載っているいろいろな情報の中で、日本語に翻訳されているものもあります。 将来的には更に日本語を増やしていきます。 ありがとうございました。 司会/質問のある方は? よろしいですか。 では、今から休憩にしますので、もし質問がある方は、直接。 3時5分に再開します。 --------- 休憩 --------- 司会/それでは、後半を始めますので、お席にお着きください。 後半はヨーロッパの状況、それからアメリカの状況等、地域によっての状況についてお話します。 最初に、ヨーロッパの状況についてです。 これについては2人のスピーカーがいます。 最初にリチャードから最新の標準化についての話をいただきます。 Richard/皆さま、今日はありがとうございました。 今日、私からEC Mandate M/376についてお話しします。 私は欧州ETSI標準化機構に勤めています。 こちらは、ヨーロッパにある標準化団体、3つのうちの1つです。 今日は詳しく話しません。 2つだけ簡単に。 1つは、こちらのETSIですが、南フランスのソフィア・アンリーフォレスにあります。 無償で標準をダウンロードしていただけます。 今日は、このECの標準化ミッションのMandate M/376が何なのかという説明をします。 こちらのアプローチですが、アメリカの508条と非常に似たアプローチをヨーロッパでも導入していくことを目標にしたものです。 2つフェーズがあります。 まず最初のフェーズです。 研究をする、さらには、そこから勧告・提案をつくっていくという段階になります。 この研究をするというのは、現在どのような標準、あるいは規制が存在するのかを調べていくものです。 2つ目の第二段階になると、欧州の標準を実際に作っていく段階になります。 さらには、このアクセシビリティをしっかりと担保している製品を使うためのツールを作っていきます。 今、第1段階ですが、ほとんど完了の段階です。 6ヶ月間で欧州委員会の承認を得るという段階まで来ています。 2つチームが入っています。 1つが、ETSI、そしてもう1つがCENです。 両方のグループともに、レポートを作っています。 今、私がお見せしたのが、ETSIのものです。 ダウンロードしていただいて、ご要望があればコメントしていただきたいと思います。 CENですが、後半でお話しします。 この2つのWGの間では、かなりのコーディネーションが行われています。 URがドラフト、原案を作っていますが、調整が行われています。 そして、さらにDesign for ALL Assistive Technology、ということでDAT SCGというところでもコーディネーションされています。 私どもではこれまでに1000名を超える様々な方たちを巻き込みながらレビューをしていただいたり、コメントを頂戴したりしています。 そしてさらには、調達については、270を超えるコンタクト先を持っています。レポートの草案、原案としては40を超えています。 今のバージョンですが、そこには、8月11日までコメント期間としています。 このレポートの構成はかなりシンプルです。 最初は標準の情報によって通常通りの構成です。 そして、4章目からアプローチ、手法、それを使用するコンテクストになっています。 第5章ですが、こちらは実際に公共調達機関から購入された製品になります。 第6章になると、公共調達、政府調達に求められるアクセシビリティに関する要件がリストされております。 7章になると、関連する欧州および国際標準が載っています。 この中には日本の規格・標準についても含まれています。 第8項には、ユーザー要件、ICTになります。 第8項に関しては、かなりの私どもの作業はJTC1、SWG-Aに貢献していただいています。 実際、クローズ9ですが、こちらに技術的な要件が入ってきます。 この技術要件ですが、第8項のユーザー要件をもとにして、分かれています。 ユーザー要件8で出ましたので、今度は機能的な要件に落とし込んだのが9項になります。 この中で、50を超える国際標準をレビューしました。 この中にはもちろん日本の標準も入っています。 そして、標準を見た上で、かなりのギャップがあることを実感しました。 そのギャップが10項に記載されています。 これまでに私どもが見つけることができたギャップ、またそれ以外のギャップになります。 基本的には技術要件におけるギャップになります。 11項目になりますと、私どもの結論、考慮事項として後で話をしたいと思います。これに添付書類ということで、一連のAnnexが存在しています。 Annexの中には、数多くの国内の要件、国の要件や規制、そして様々な標準が載せてあります。 これまでのところでの結論の話をします。 今月のはじめ、ブリュッセルで会議があり、その中で一般のオーディエンスに向けて発表した内容です。 グローバルに調和のとれた標準を1つ提案していくと。 それと共に、Webベースの何らかの形態のツール・キットも提供することを結論としています。 これにあたっては、2つ潜在的な可能性のあるアプローチが確定されました。 1つ目は、要件を満たす標準、或いは様々な条項や条約などをリストしていく、列挙していくこと。 2つ目は、1ストップ・ショップになるというやり方です。 つまりすべて必要なものは1か所にまとめて提示していくということです。 フェーズ2では、5つのタスクを特定しました。 第1番目。 ヨーロッパ標準です。 これは事前に定義されているものです。 2つ目は、標準及びスペック、仕様に関する 報告書を作っていくこと。 さらにはアクセシビリティ憲章・アウォードの基準のガイドライン。 4つ目は、公共及び政府調達に関連するサポートのための資料。 そして5つ目がオンラインのアクセス可能なツール・キットを作るということです。 実際には、アクセスする方たち、開発する方たち、そして実際にアクセスする方々すべてのためと考えています。 最終的にこのプロジェクトが終わるまでにこれだけのアクションをとっていこうと、すでに計画があります。 ここでの一番キーとなるのは、私どものTRを9月末までに完了させることが、キーのマイルストーンです。 この後はECのレビューが入ることになっています。 ではもう1つ話しましたが、今、並行してCENでも作業が進んでいますが、その話です。 こちらでは、適合性評価のチームということで、この修正も研究リサーチ中です。 ISOの17000シリーズ、この標準をベースにしています。 これはテストに関連する方たちに説明しているものです。 このレポートの中いくつか補完的なアプローチも載っています。 このうちの2つを載せています。 市場監視、もう1つがコンペティター、競合他社による監視です。 適合性評価に関しては、一連の既存システムも存在しています。 アクセシビリティに関して、すでにスキームとして存在しているものが、載っています。 更にこのチームの中では欧州の調達規制に関しても見ております。 さらにサプライヤーのアクセシビリティ能力、或いは容量についても触れています。 このレポートは、原案草案段階ですが、とりあえず現段階での結論がこのようになっています。 様々な関係者が関与し、それぞれの関係者によって好みや嗜好が違います。 サプライヤー側の適合宣言、更には認定のスキームは今ではまだプリマーケットで使われるのを前提にしています。 それ以外にもいくつか出した結論があります。 次に、フェーズ2で、将来の話をします。 ヨーロッパ、欧州標準を参照しています。 それ以外にも様々に関連する標準、特にアクセシビリティの適合性評価の標準についても、これから言及していくことになります。 第2フェーズではなんらかのガイダンス、サポートが出てくるはずです。 ガイダンスおよびサポートが、供給側、サプライヤー側とその他についても出てくるはずです。 さらにアクセシビリティの容量・能力についてもレポートしています。 以上で、終了です。 ありがとうございます。 司会/ありがとうございます。 質問ありますか? それでは次にノルウェーから、シェルオーガー・ブリングスルードさん。 Kjell-Age/それでは、私から話をさせていただきます。 今、赤い光線が当たっていた下のほうが私の名前です。Kjell-Age シェルオーガーです。 私の同僚で、Erlend Overby、(アーガンド・オーベルディ)がいます。 ノルウェーは小さな国です。ですので、私どもをもって、ヨーロッパの代表ということで語れないのですが、ヨーロッパにおける小さな国でこういうことが起こっているという例としてお聞きいただければと思います。 こちらはユーザーのためのいろいろな情報なので、こちらはお忘れいただいてもいいようなスライドです。 ノルウェーでは2つ大きな活動がおこっています。 まず1つ目、新しい法制定が行われています。 この法制定に関しては後ほど、もう少し詳しくお話しさせていただきます。 その法律が新たにできる結果がいろいろな活動につながってきています。 いろいろなプロジェクトが開始されています。 そのプロジェクトの中には、例えば、仕様固め、スペック固め、少なくともノルウェーの標準規格づくりが含まれています。 それについてもプレゼンテーションの最後のほうで触れたいと思います。 先ほどのスライドでご紹介しました法制定の下、いろいろなプロジェクトが行われているという話をしました。 そのプロジェクトはいろいろありますが、それがIT-Funkと呼ばれています。 言い換えると障害者のための情報通信テクノロジーになります。 このプロジェクト、IT-Funkですが、実際にノルウェーのリサーチ・カウンシルという研究協議会が資金を出しているプロジェクトで、年間予算としては400万ユーロになっています。 このプロジェクトの目的ですが、ノルウェーの中で、すべての人に対してアクセシビリティを提供していくことに貢献していくプロジェクトと位置づけられています。 それと共に、さまざまな製品開発において、いわゆるユニバーサルデザインを適用していくことを推進していくという目的もあります。 ノルウェーの中でさまざまなプロジェクトも続行中です。 ノルウェーでは新しい法規制が制定されつつあります。 アクセシビリティに関しての法で、かなり広汎な法規制になっています。 その中に入るものとしては、いろいろなものに対してアクセス性を上げていくものなので、運輸・交通手段、建物、それに含まれるアクセス権、及び、情報通信ニーズ、情報通信サービスなどへのアクセスも含まれます。 実際、検証が行われているということで、英語でも法規制の情報ができています。 こちらのURLから情報が取れます。 この1つの傘の下で様々なプロジェクトが行われているとは先ほど申したとおりですが、そのスタートポイントがWebです。 最初にWebに対してのユニバーサルアクセスとは何かを定義しようとしています。 W3CおよびWAIにおいて、その提案が作成されているWebページのデザインに対しての提言も出てきています。 このプロジェクトの目的としては、Webページに関して、標準化の方向に向けるための調査研究をするというプロジェクトになっています。 こちらも少し物議をかもすものだと思います。 その議論が出てくるものとして、ここからお話にするトピックですが、「予測可能なWeb」ということになります。 そういうものが実現可能であれば、やはり大変有用なものになってくるであろうと考えられるものです。 このプロジェクトの出発点としては、Webデザインのアクセス性に関して、いろいろな種類を考えていく。 1つ目、構文型、例えばブラウザのデバイスで閲覧する情報です。 W3CやWAIの要件などが出てきています。 そして、もう1つ新しく出て来ているのが、アクセス性、ユーザが見る情報ということで、意味的なアクセス性、Semanticです。 Semantic 、意味的なアクセス性というところでやろうとしているのは、様々な用語、ネーミングの規則、又は言語などを見て、そこで何らかの課題解決に至らないか考えるということになります。 3つ目、最後は手順的な部分です。 これは情報がどのように提示、表示されるのか、または、ナビゲーションがWebページ上で、どう行われるかです。 ここが先ほどの物議を醸すという部分だと思います。 というのも、製品を提供する側としては、特別性を持ちたいという部分と相反する部分が出てくるからです。 このプロジェクトの最初のターゲットは、おそらく標準化がしやすい公共サービス及び官公庁サービスだと思います。 比較的標準化がしやすい、その中でのWebページのナビゲーションなどに入っていくことになると思います。 予測可能なWebについては、まだ始まったばかりの段階です。 スライドにあるような意図を持つプロジェクトで、参加者が始めたばかりですが、このプロジェクトにも意見を頂戴したい。 本当はこれは彼のプロジェクトですと紹介したアーランドですが、彼がプロジェクト・リーダーです。 更に情報が必要ならこちらから情報提供を受けることが可能です。 司会/ありがとうございました。 質問ありますか? では次に、アメリカの状況を、Andi Snow-Weaverさんから。 Andi/皆様、ありがとうございます。 アメリカの最近の活動状況について話すように言われました。 特にTEITACの状況をと言われたので、最初にTEITACの何たるかからはじめます。 TEITACですが、略で、正式にはTelecommunications and Electronic and Information Technology Advisory Committeeということで、電気通信・電子情報技術諮問委員会で、重要なのはこれが「諮問委員会」であることです。 私どもの諮問委員会は、政府の組織ではありません。 あくまでもメンバー企業からなるcommitteeであるということで、これが重要な側面です。 私自身もIT企業からの参画です。 この委員会に課されている役割は、様々なRecommendationを政府に対して行うことで、その中で、アクセシビリティに関連する法律、1つ目は508条、もう1つが電気通信法の255条で、これに何らかの提言をするのが大きな役目です。 おそらく皆さん、リハビリテーション法508条はご存じかと思いますが、電気通信法の255条については、多くの方はご存じないと思います。 この2つの標準の大きな違いは誰がここに関与し、何が関与するのかです。 508条ですが、これは電子的情報通信のあらゆるタイプに関わります。 いくつか製品カテゴリーを分けて考えますが、具体的にはSoftware、Web、あるいはPCとか、あるいは電気通信ということで、あらゆる製品タイプが対象となります。 これは、連邦政府機関に適用されます。 ということは、連邦政府機関は、電子情報機関に関する調達は、全てこの508条を満たしている製品を購入しないといけないということになります。 それに対して、255条ですが、これは電気通信機器のメーカーに対する規制です。 さきほどお話した通り、255条自体がテレコム、つまり電気通信の機器をカバーするものです。 508条のほうでも電気通信に関連するのはカバーされています。 基本的にはこの2つの標準の中で違いがないように、統一・調和されたものになるように。 そうすることで、電気通信機器メーカーさんとしては1つの条件として満たさないといけないことが担保されるのが条件となります。 この2つですが、アメリカのアクセシビリティに関連する機関で作られています。 そしてこちらが言ってみれば、必ず標準として準拠していかなければいけないものとして位置づけられています。 2つの標準ですが、数年間たっておりますので、アメリカのアクセスポイントのほうからは、これは直近でアップデートしないといけないという要請がありました。 なぜ、今の段階でこの標準を更新する必要があるのか、少しお話ししたいと思います。 アクセス・オルグのほうでは、いくつかの要請、質問が挙がってきました。 例えば、この2つの標準でどの製品が具体的にカバーされるのか。 また、これから調達するものだけが対象となるのか、あるいは今使用中のものも対象になるのか、あるいは社内で機関内で開発するものだけに対してこれが適用されるのか、さまざまな質問が上がってきました。 同様に、その中身、コンテンツについてもどうすれば良いのかという質問もあがってきました。 508条のほうでは、特にWebに関する、Webに載っているコンテンツについては必ずアクセシビリティでなければならないので、確実にカバーされていますが、あまりクリアでなかったのが、同じWebのコンテンツを例えば、e-mailで配信した場合はどうなるのか。 あるいは他の媒体、例えば、CDで配信した場合にはどういう適用になるかがクリアではありませんでした。 さらに、国際的な調和をとっていかなければならないということですが、それについてもアップデートが必要でした。 多くの国が実は、国際的な標準についていろいろな活動を行っていますが、最終的にそれぞれの国の中で標準を作る際には、最終的には国際標準を参照するにすぎない、例えば、WCAG2.0など。 それ以外にも、標準化団体でも、いくつかの変更・変化がありました。 例えば、WCAGでも、コンテンツに関するところでいくつか更新がありました。 また、ISOでもISO自体が標準に関する更新をかけていました。 最後に、テクノロジーそのものが変化した、それによって私たちも更新が必要になりました。 これまではカテゴリー分けにしていましたが、最近、ICTの分野で調達する製品が必ずしもこのカテゴリーの中にはまらないものも出てきたということです。 例えば、電話機1つ取っても、これまで以上にたくさんのソフトウエア、アプリケーションがありますし、Webとソフトウエアの境界がクリアでなくなってきたということもあります。 というところから、TEITACに依頼がありました。 すべての分野からメンバーを募るようにという要請がありました。 この中に含める機関としては、もちろん連邦政府機関もありますし、IT、ETの方たち、コンシューマーのグループ、それ以外にも様々な標準化団体、様々なエキスパートで構成するようにということが要請されました。 実は、これ、もともとは42のメンバーで諮問委員会は発足したんですが、Access Boardが持っている中でもこれは一番最大規模の諮問委員会です。 1年半以上の活動を続けています。 その中で2社が合併しましたので、今は41社になっています。 その中でも、4か国、国際機関、海外からの参画があります。 そのうちの1つが日本になります。 諮問機関としては、初めてAccess Boardの中で私どものTEITACが、海外からの参画を受け入れています。 ということは、いかにこれが重要性を増しているのか、あるいはいかにこれが重要視されているのかが表れていると思います。 ここで、私たちが通ってきたプロセスについてお話します。 まず、顔を見合わせる、つまり会合ですが、これは2か月に1回、ワシントンDCで行われています。 しかし、作業の大半、少なくとも1年くらいは、サブコミティーで行われます。 これは一般のオーディエンスの方も参加できます。 ヨーロッパでは、ドラフトを作り、それに対して世間からコメントを得るということで、かなり広汎なコメントを得ていますが、私どもでは一般的の方々にディスカッションに関わってもらっています。 このディスカッションは通常、週に1回、電話会議で行われます。 コミティ、サブコミティともに両方すべてアーカイブされています。E-mailとwikiでです。 サブコミティで何らかの合意事項に至ると、今度は提言・勧告ということで、コミッティでは更に話し合って精査します。 コミッティでは更に資料を追加したり、もう少し仕様を追加するなどして、最終的報告書にしていきます。 その最終報告書が、4月にアクセス・ボードに出ます。 実は、この報告書は200ページを超えるものです。 ですので、ここでは基本的結果・結論の話をします。 第1番目の提言としてアクセス・ボードに上がってきたのは、プロダクト・カテゴリーではなく、プロダクトの持つ、特性・特徴に応じた形で、標準化するという点でした。 例えば、具体的にはこれまでのような電気通信機器や電話システムというカテゴリー分けではなく、リアルタイム、音声会話機能というような機能、特徴でのカテゴリー分けにすると。 ということは、例えば、もし電気通信機器メーカーなら、これまでのような自分の機器がどこに当てはまるかだけを見るのではなく、最初に見るのは、音声会話機能というように機能別カテゴリーを見ます。 それ以外に、更に508条に当てはまるかどうかを見ます。 もう1つ、これまでと大きく違うのはこれまでのようにSoftwareとWebを分けない。 Soft/WareとWebを1つにしました。 電子的なインタフェースにおいては、Webであろうが、デスクトップであろうが、必ずインタフェースを取らねばならないので、別に分けるのではなく1つのカテゴリーとして対応することが決まりました。 更にこのカテゴリーに電子コンテンツを含めました。 これから先は、どこで静的な、止まっているものがどこからがインターアクティブなのかが難しくなるので、電子コンテンツも含める提言をしています。 この作業を進める際には国際標準との調和を取ろうとかなり苦労、努力を重ねました。 WCAG2.0さらにISOから出ているSoftware アクセシビリティに関連する標準との調和をはかっています。 この作業を行っていた時点では、WCAG2.0は完了していませんでしたし、いくつか変更も加わっているようです。 ですので、私たちからの提言としては、今後も作業を続け、WCAGが完了した時点で、それを反映するようにと提言しています。 技術標準においても、エージェンシー側で行うことがあると思います。 何かを作る段階ではなく、それを実装する段階で、大きな影響となります。 エージェンシー側、インストールする側に対するRecommendationも行われています。 次のステップです。 諮問委員会は、あくまでも標準を提案する立場にあります。 実際に標準を作っているわけではありません。 この先はアクセス・ボードのほうが、私たちの提案を受け、いくつかのアクティビティを行います。 最終的には提案をもとに草案・原案を作ります。 それが508条、255条に対して、どのようなUpdateをかけるかになります。 ここでできた草案は、その後、パブリックコメントの期間に入ります。 一定期間内に一般の方々からコメントを受け付けます。 アクセス・ボードとしては、一般からのコメント、更には私どもからの様々なアドバイス、そして更にこの変更を加えることでどのくらいコストがかかるかという、経済的影響も同時に見ます。 長い話をまとめると、最終的に508条、255条の標準のアップデートが終わるのが2010年であろうと見ています。その時点でようやく施行されることになります。 皆さんに情報を収集していただけるリンクをいくつか載せておきました。 こちらのリンク、200ページを超えています。 テクニカルなものは、実際は6章に書かれています。 もう1つAccess BoardのSection508ですが、こちらもWebサイトで、今、現状508条がどうなっているか、どのような進捗かということがチェックしていただけます。 こちらのURLで情報がとれます。 以上です。ありがとうございました。 司会/ありがとうございました。質問ありますか? それでは最後は私の話なんですが。 なぜ僕が最後に講演するかというと2つ理由があります。もちろん、ホストだからということもあります。 2番目の理由は、前の人たちが講演時間を延ばしているときに、僕が最後に調整するということです。 それに加えて、実はここには、ほかの国の方々もいらっしゃいます。 自分の国の状況について話をしたいという方がいらっしゃれば、その方々に5分ずつ差し上げます。 今のうちに手を挙げてください。 じゃあ、あとで5分間。 ということで、今日は、僕は今から25分で話をします。 日本では、アクセシビリティの話をするときには、必ず、「高齢者・障害者」というように2つのグループをまとめて話をします。 外国の方はそれを不思議に思うこともあると思いますが、それは、日本の事情があります。今から説明します。 日本では障害者として認められる基準が厳しいので、日本の人口の2.9%は現在、障害者として認定されています。 一方、65〜75歳の人口が1476万人。 75歳以上が1270万人で、合計して2746万人と、高齢者は非常に多くいます。 これは人口の21.5%に相当します。 2035年には、33.7%になると予想されています。 したがって、高齢者のニーズを考えることは、とても重要な政策課題になります。 そこで、高齢者と障害者を1つにしてアクセシビリティのことを考えるのが日本の慣行になっています。 JISC、日本工業標準調査会では高齢者・障害者に対する在り方に関する最初のレポートを発表しました。 このレポートは、高齢者・障害者のための標準化の重要性を強調しています。 そのレポートが日本のこの分野における政策の方向性を示すものになりました。 さまざまな標準化活動をスタートさせるきっかけとなりました。 まず最初に、ICTに関連しない、高齢者・障害者の日本の標準についてお話しします。 ここに番号しか書いてなくて申し訳ないのですが、19個の標準が並べてあります。 消費生活用品とか、包装、容器、衣類のデザインに関することなど、様々な標準ができあがっています。 1つ例を挙げると、例えば、パッケージについての標準ですが、シャンプーのボトルの標準があります。 水を頭にあてて目をあけるのがつらい時、日本ではボトルの頭を触ると突起があるのがシャンプーで、ないのがリンスと、すぐ区別できます。 このように、様々な高齢者・障害者や大勢の人が使いやすい標準が作られてきました。 その他にも、例えば、公衆トイレの中の物の配置に関する標準とか、触地図、触って調べる地図の標準もできあがっています。 情報通信に関しては、5つの標準が出来ています。 それがJIS X8341シリーズです。 ここにあるように、2004年〜2006年にかけて5つの標準ができあがりました。 我々は、この標準を作る過程で2階建の標準を作ろうという考えを持ちました。 共通的標準を最初に作ります。 それは、この場合は、全てのICT機器とサービスに適用されるものとなります。 その共通的指針のもとで、例えば、通信機器とかオフィス機器に対する個別の標準を作ることにしました。 技術進歩があって、全く新しい商品が市場に出たとしても、共通指針を見れば、最低限のアクセシビリティ条件を見つけることが出来ます。 このようにして、標準の改訂の周期を長くするよう努力して、2階建ての構造を作りました。 もう1つは、例えば通信機器と事務機器をまとめた機械を作ろうとした時、共通指針に両方が則っていれば、相互に矛盾なく機械が出来ます。 次に、私たちは国際標準化に貢献しようと考えました。 国際標準化の必要性については、今日も何人かの方が言及されています。 僕が聞いて理解した限りでは、大勢の方々は、国際的な障壁を作らないということで、国際的な整合が必要だと発言されているように感じました。 確かにそれはそうですが、僕らは同時に、人々が国際的に様々に移動をすることについて、その移動の際のバリアを減らすことも重要だと考えました。 もし、サービスや機器が国ごとに違っているとしたら、人々は外国旅行をした時、混乱するかもしれません。 そういう人々の中には、もちろん障害者・高齢者も入りますし、その他の様々な方々が入ります。 そこで、全ての人々にとって国際的調和を持ったアクセシビリティ標準を作ろうと、私たちは考えました。 我々のアクセシビリティ分野についての国際的貢献は、1998年に始まりました。 我々がCommittee on Consumer Policy、COPOLCOに提案した結果としてISOのGuide71が出来ました。 このGuide71についてのEditorは日本人でした。 情報通信、ICT分野についても、積極的に国際貢献を考えました。 JIS X8341-1、共通指針は、ISOに提出され、ISO924120として、2008年に出版されました。 2番目、パート2は、情報処理機器に関するものです。 今、JTC1のSC35で検討が進んでいます。 3番目はWebContentsに関するもので、すでにJudyの講演にあったように、日本もWCAG2.0をつくるようにしてきました。 4番目のものは、通信機器です。 これについてはITU、国際電気通信連合に提出されてF.790という標準に2007年になりました。 5番目のパートについては、先ほどからお話がありました。 事務機械についての標準です。 ISO/IEC10779としてまもなく出版されます。 それに加えて、ほかのJISとして紹介しましたS0014は、ISOのTR22411の中に含まれました。 僕らはこういうふうにして、国際的な場に日本の標準をどんどん提出してきました。 どうしてそういうことをしてきたか、目的をお話しします。 その目的というのは、日本はこんなに立派な標準を作ったので、世界中に皆さん使ってくださいというものではありませんでした。 むしろ、我々としてはこういうものを作ったけれども、まだ完成度が低いので、いろいろな外国の人達の目によって、それを改良して、もっといいものを作ってもらおう、そういう気持ちから提出しました。 その結果、例えば、ISO 9241-20ができあがりましたが、今年と来年の間に、それを日本語に直してX8341-1の改訂版として出版する予定です。 他の標準も同じように、国際の場で磨かれたものを日本語にするということです。 このようにして、国際的な場で様々な国から来られるエキスパートの方のお知恵を使って日本のJISの標準を良くしていこうという活動をしています。 最後のあと数分の時間を使ってお話したいのは、日本の公共調達においては、まだアクセシビリティは調達要件になっていないということです。 2つの法律が変わりました。 まず、調達に関して適用される可能性がある法律は2つあります。 1つが、今、スライドにお見せしている障害者基本法です。 もう1つが、高度情報ネットワーク社会基本法です。 これらの法律には、すべての人が利用できる情報通信機器を提供しようということが書いてあります。 しかしながら、その法律を守らないで機器を調達したとしても、それについて、何らかの規制が掛かるというようなことは今のところ、一切ありません。 それゆえ、日本は1990年頃のアメリカの状況ととてもよく似ています。 アクセシビリティは任意に守るものであって、そういうことに気付いた企業がそれを守った商品を市場に出すというものです。 そういうことですが、市場は、非常に高齢化しているので、その高齢者に合わせた商品が、続々と今、市場に出ています。 実際には、非常に使いやすい製品が市場にあり、それを便利に使っている人がいるのが、今の日本になっています。 これで私の講演は終わります。ありがとうございました。 それでは、最初にデンマークの… 会場/デンマークからまいりましたヘレンと申します。 政府の1機関で働いています。 現状、私の仕事としては、目の不自由な方を対象とした政府機関で働いています。 私ども、デンマークの状況は、まずデンマークにはいわゆる、障害者の差別をしないという規制は特にありません。 社会法については、ありますが、差別撤廃に関する法律はありません。 特に、援助技術を使って、障害者の方々のニーズを埋め合わせる、補填していくという意味での社会法は存在していますが、差別撤廃法はありません。 特に公共部門に対して、提案しています。その中身はすべての政府機関や部門で、少なくともICTやICTシステムに関しては、オープン・スタンダードを使っていくべきであると提言しようとしています。 この提言の中で、WCAGもオープンスタンダードであるということで、Webコンテンツに関してはアクセシビリティが担保されているという、それに準拠すべきというのが含まれています。 ということは、政府機関の中で新しくWebサイトを作ろうとした時、それにあたって、このオープン・スタンダードを必ず守らなければならないと提案しているわけです。 もちろん、欧州で話のあったM/376にも従っております。 人口は少なくて500万人です、ETSIとCENの両方のスタンダードもしっかり準拠しています。 デンマークとしては、このような国際調和がはかれることを嬉しく歓迎しています。 司会/オーストラリアの方。 会場/オーストラリア、筑波大学…… ISOのアクセシビリティとは一線を画した作業で、私どもが行っているものを説明します。 ISOの中でも共通の部分からはじまり、日本の参画もいただいています。 リソースを見つけたものをデジタル・デポジトリーということで保管していく、これは日本でも行われています。 私どもの取り組みで焦点を当てているのは、個人が自分に合った情報をどう探していくか、見つけていくかです。 ご存じの通り、全てのリソースが、全ての人からアクセスできる状態とは限りません。 アクセスできないリソースの中にも私に適切なリソースがあるかもしれません。 メタ・データに関する標準を作りました。 この標準では、それぞれの個人が自分のプロファイル情報を作ります。 自分がどういう職務なり機能を果たしているか、それにより、どういうニーズがあるかを把握します。 ですので、自分がどういう障害を持っているかというリストではなく、自分が何を必要としているか、というニーズに関するリストです。 例えば、私は今、日本に住んでいます。 いろいろな情報は日本語でやってきます。 想定としては、日本に住んでいるからには日本語ができるということで、情報が日本語で送られてくる。 この基準では、個人が職務や機能において何が必要か要件を規定して、リソースとして使える情報、リソースが持つアクセシビリティの特徴をもとにマッチングをしていきます。 この形をとることで、情報を見つける作業、それを個々人のその時のニーズに合わせて行うことが出来ます。 ISOでは、これをデジタルのリソースで考えます。デジタルの記述、リソースです。 さらなる標準作成ということで、デジタルでないものをデジタルの記述にする、デジタル化していく作業も行っています。 教育的活動が行われるイベントや場所において、言語のニーズが有ると思います。 そういったものを盛り込んでいく。 重要なのはメタ・データ、一般的、全般的と言われるアプローチを採用しています。 全ての領域のリソースに関してです。 オーストラリアでは、これを全国標準、国家としての標準にしています。 公共の領域の全てのリソースに対して適用していくべき、National Standardにしています。 ただ、オーストラリアでは必須・強制的なものではありません。 しかしながら、標準化はされますので、相互利用性は図られることになります。 例えば、教育機関、その他のシステム間では、強制ではありませんが、相互利用性が図られることになります。 せん…ななひゃく…ごじゅういち! 最初のが9月に発行されます。 1751です。 司会/質問ありますか? どうぞ。 会場/マイクを使ったほうがいいですか。 講演をされなかった各国の方にもおたずねしたいのですが、国連の障害者権利条約が発効しました。 その中で、リーズナブル・アコモデーションという概念が、おそらくは米国のADAから導入されたと思いますが。 この概念が標準にいろいろな影響を及ぼしていくのではないかと考えています。 各国の方々がこの国連の権利条約、特に、リーズナブル・アコモデーションに対して、どのように取り組もうとされているか、あるいは現状、どのように取り組まれているかについてお尋ねしたいと思います。 司会/どなたか。 Judy/国際機関で私は働いていますが、私自身はアメリカ出身でもあります。 アメリカには、いくつかの障害者に関連する法律が存在しています。 時間の経時的プロセスの中で、ADAの解釈がかなり保守的な解釈に移ってきている感じがしています。 例えば、アメリカの法律、ADAによれば、私自身は車いすに乗っていますが、移動ができるという範疇では、私は障害者とはみなされないんですね。 今、アメリカの障害者団体で、もともと、ADAが策定されて施行された当時の目的、意図にもう1回立ち返って取り戻そうということで、いくつかの試みを行っております。 回復のための法律が、昨日、最初の一歩、重要な一歩でしたが踏み出しました。 これは決して、国連障害者権利条約のために、それができたからというわけではないと思っていますが、ただ言えるのは、常に私たち障害者が持つ権利を、しっかり、確固たる気持ちで守っていかないといけないと思っています。 会場/私はヨーロッパを代表してお話したいと思います。 先ほどの話にもありましたが、ETSIではM/376について行っていますが、ここではユーザ要件のところで、この国連障害者権利条約については考慮しています。 特に、第9項のアクセシビリティ、そして、第11項、リスクの状況とさらには、人道的な緊急事態となっています。 さらには、表現及び言論の自由ということで、第21項でも言及しています。 司会/少しずつ国連の条約を反映させていこうという動きがあると思います。 /どうもありがとうございました。 司会/そろそろ、時間がまいりました。今日は世界のアクセシビリティの標準化と政策の動向について、大勢の方にお越し頂きました。 講演者の皆さまにもう一度拍手を。 --------- 終了 ---------