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SC 24
Computer Graphics and Image Processing/
コンピュータグラフィクスとイメージ処理)総会報告

SC 24専門委員会    
委員長 川合 慧(東大)


1. 開催場所:オーランド(フロリダ州,米)

2. 開催期間:1998-07-29

3. 参加国数/出席者数:8ヵ国 1機関/32名

米(12),韓国(5),英(3),独(2),オランダ(2),仏(1),チェコ(1),NATOリエゾン(1:英),事務局(1:英),日(4:青野雅樹(日本IBM),有我成城(PFU),藤村是明(電総研),川合慧(東大))

4. 議事内容

今回は,新規格の取り入れ方法やこれまでの規格の保守といった話題が多かった.また直前の26日には同一場所でJTC 1のビジネスチーム活動であるImaging and Graphics Business Team(IGBT)(注1)の会合が開かれ(日本からは藤村,川合が参加),SC 24関連の多くの話題が提供された.事項ごとの内容を示す.

4.1 応用プログラムインタフェース

(1)PHIGS

階層的対話型グラフィクスシステム規格PHIGSでは,第2版(1997年に出版)の作業中に検出された欠陥8箇所の処理を行なう.

(2) GKS

グラフィクス中核系GKSの第2版については,昨年のリエンジニアリングにより削除されたFortran言語結合の,削除時点で完成していたFCD文書を公開する要請をJTC 1に対して行なう.

4.2 マルチメディア環境

マルチメディアオブジェクトの提示環境規格PREMOは今年中にISとなる.これについて,昨年と同様に公開する要請をJTC 1に対して行なう.また,PREMOの解説書が出版されるとのことである.

4.3 メタファイル

(1) CGM

図形情報の転送と蓄積のプロトコル規格CGMは,第3版が年内に完成の予定である.第3版は,第2版の4つのパートのうち使用頻度が極めて小さいパート2(文字符号化)を除外して作成する.関連して,欠陥8ヶ所の処理を行なう.

(2) VRML

仮想現実モデリング言語VRMLのパート1のIS化は1997年末に完了したが,引続きパート2(外部オーサリングインタフェース)及びパート1のアメンドメント(相互運用性拡張)をFCDとして作業する.作業はVRMLコンソシアム(VRMLC)と協力して行う.

(3) PNG

ネットワークを意識した画像表現書式である可搬ネットワークグラフィクスPNGは先頃NPとして承認されたが,そのFCD文書作成の作業を行なった.この事項はWWWコンソシアム(W3C)と協力して作業する.

(4) SMIL

複数のマルチメディア内容を同期を含めて記述するための言語をW3Cで作成中である.名前は Synchronized Multimedia Integration Language(SMIL).SMILによればWEBであたかもテレビを見るようにデータを統合できる.これをPNGと同様な共同作業により規格とするため,NP投票にかける.

4.4 イメージ処理

(1) IPI/BIIF

イメージ処理規格IPIについては,簡便な交換書式BIIFを今年度IS化したが,その欠陥14ヶ所の処理を行なう.BIIFについてはこの他に,プロファイル,検定,普及などの話題を検討した.

(2) IPI関連検討グループ

IPIに関連して設けられていた,ベンチマークと装置インタフェースの2つの検討グループは解散する.

(3) 登録

IPIおよびCGM関連でプロファイルの登録をするため,登録を扱うIS(IS 9973)のアメンドメントを検討したが,現行規定内で処理可能であることが判明したため,その手続きを進める.また,登録機関の変更については,技術訂正(Technical Corrigendum)の形で処理する.

4.5 その他

(1) 関連活動

この会議の直前に開かれたIGBT(注1)及び会議期間中に紹介とデモがあった「座標系で表現可能な環境データの標準表現」プロジェクトSynthetic Environment Data Representation & Interchange Specification(SEDRIS)(注2)はSC 24関連の多くの話題を提供するものであった.なおSEDRISは,アメリカの政府機関や軍がサポートしている.

(2) 議長及び主査

a) これまでの議長であるSteve Carsonの3年の任期が終了した.年始めには継続が困難という話であったが,その後可能となった旨が述べられた.このため継続の承認をアメリカに求める.正式承認までは代行という資格となる.

b) WG 7は代行主査のRobert Garneauに代わってLaura Mooreが主査となる.

(3) 組織の解散

a) 言語結合担当のWG 4は,すべての作業を終了したのでこの会議をもって解散する.

b) PREMOを作業したWG 6/PREMO RGもこの会議をもって解散する.

c) WG 7に設けていた2つのSGを解散する(4.4(2)参照).

(4) 組織の拡充

IGBTやSEDRISに関連する項目,たとえばメタデータ,形状モデル,関係モデル,シミュレーションあるいは教育用のシステム要素,などを対象とした新しい作業項目の検討を開始する.項目の検討はこの会議以降引続き行ない,新しいWG とRGを作る方向で作業する.

(5) 他組織との協調

a) VRMLC,W3C,及びNATO AGIVとの間の協調合意(Cooperative agreement)を継続する.

b) 2つのコンソシアムCGM Open及びIMAとのカテゴリーCのリエゾンをJTC 1に申請する.

c) リエンジニアリングで一まとめにされたSC 29と合同の管理運営会合を10月11日に開くこととした.両SCの同一場所での総会開催については,1999年の両SCの会議日程の確定が先行しているため,2000年度以降について検討する.

5. 今後の開催予定

1999-06-07/11 韓国

2000以降 未定(SC 29との同時期同一場所開催予定)

6. その他

(1) 今回の会議では,組織の再編,規格の保守,他の組織との協力,といった管理・政策的な議論が主であったが,IGBTの議論やSEDRISの内容から,SC 24としての新しい取り組み項目の案とそれに対応するための組織構成の検討も行なった.

(2) 会議参加者数は前年とほぼ同じであったが,参加国数は10から8に減少した.ここ2,3年でスエーデン,オーストリア,カナダ,ブラジルといった国からの参加が無くなっている.この状況についての意見交換があり,専門家不足及び参加資金不足が共通の問題であること,及び新傾向の項目によって参加者を募ることの重要性が確認された.

(注1) IGBTについては以下のURLを参照のこと.
http://www.globalcollaboration.org/jtc1/igbt/

(注2) SEDRISについては以下のURLを参照のこと.
http://www.sedris.com


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