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最終更新日 2004-07-12
文字情報データベース専門委員会
委員長 石崎 俊(慶応義塾大学)

 本専門委員会は2002年度からスタートした経済産業省による汎用電子情報交換環境整備プログラムを実施するために情報規格調査会内に設けた第2種委員会であり,文字情報データベースの構築を行うことを目的としている.

 このプログラムは電子政府の構築をはじめとする高度IT社会実現のために,電子情報交換の円滑化,信頼性向上等に資することを目的とし,文字コード・文字情報の整理・拡充を行い,文字情報データベースを構築し電子政府での使用を図るものである.(独)国立国語研究所と(財)日本規格協会とともに3者で協力して進めており,事業期間は2002年度から2005年度までの4年間を予定している.また,本専門委員会は年度内に4回開催した.

1. プログラムの実施体制の概要

 国立国語研究所は文字情報等の収集,整理・体系化を行い,日本規格協会はフォント作成および委員会運営を担当している.情報処理学会は文字情報データベースの構築を担当し,下記のような開発を行った.

 本開発を始めるに当たり,文字情報データベースシステムを開発するため学会内の組織として文字情報データベース開発室を設け,専任の技術者をおいてシステムの開発にあたっている.また,開発テーマに関する有識者と関連する省庁のメンバを集めた文字情報データベースWGをプログラム全体の委員会の下に組織し,システムのユーザの意見を反映させると同時に当該プログラムに参加している3者の間のコミュニケーションに配慮した.

2. 情報規格調査会で担当した開発内容

 文字情報収集システムの開発と文字情報公開システムの開発を主な開発テーマとしており,昨年度に引き続いて具体的には下記のような開発を行なった.

  1. 文字情報収集システム

     国立国語研究所が担当する文字情報の整理体系化の作業を効率的に行い、その結果を保存する「文字情報収集システム」について,戸籍統一文字と住基統一文字との照合などに対応した新規機能の追加や国立国語研究所での利用によって見いだされた作業効率向上法を実現し、画面表示の変更などの機能追加・改善などを行った.

     2002年度は,「住民基本台帳ネットワーク統一文字」約22,000文字を対象にしたが,本年度は,さらに総数約56,000字の戸籍統一文字のうち国立国語研究所による整理体系化が行われた約28,000字について文字情報収集システムに搭載した.

     また,セキュリティ対策の観点から,2003年7月より文字情報収集システム,国立国語研究所および文字情報データベース開発室との通信をインターネット経由から専用回線に変更した.

  2. 文字情報公開システム

     一般ユーザが使用する「文字情報公開システム」については,検索結果の表示,異体字の表示,文字情報の印刷用表示などの画面の追加・変更や,漢字の専門家でないユーザが目的の文字を簡便迅速に検索可能となる検索機能などの追加及び機能拡充を行った.

     また,試験公開を平成15年10月から汎用電子情報交換環境整備委員会を始めとする関係委員会の委員に対して行い,平成16年2月から総務省ほか関係省庁に対して行った.試験公開に当たっては,住基統一文字約20,000字の文字情報を文字情報収集システムから抽出して搭載した.

     さらに,試験公開により関係者から寄せられた文字情報公開システムの機能改善項目に関するコメントについて取りまとめた.これらの公開実験の本年度における結果としては,特に大きな問題はなく,指摘事項に対して適切な修正作業を行なって解決済みであり,漢字の専門家とはいえないユーザに取って使いやすいインタフェースを開発している.

     なお,セキュリティ対策と安定した運用のため,試験公開用サーバは2003年8月より開発環境から切り離してデータセンタにハウジングし,運用の準備を開始、試験公開に臨んだ.


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