2006年度 標準化功績賞・貢献賞

2006年度の標準化功績賞および標準化貢献賞の授賞式は2006年7月24日に開催された第21回規格総会で行われました。

標準化功績賞

柴田 彰 氏(株式会社 デンソーウェーブ)

柴田彰氏は,1996 年SC 31 専門委員会設立当初から現在に至るまでの長きにわた り,委員長として自動認識およびデータ取得技術の国際標準化に多大な功績を残さ れました.また二次元コードを日本から提案されるなど産業界への貢献も顕著であ りました.さらに市場からの期待が大きいRFID を有効に活用するための商品トレ ーサビリティコードの提案などによりISO/IEC JTC 1/SC 31 における日本の地位向 上にも大いに貢献されました.

藤村 是明 氏(独立行政法人 産業技術総合研究所)

藤村是明氏は,1985 年から現在までの長きにわたり当調査会に参加しSC 24 専門 委員会の委員主査を務められ,1998 年9 月から現在まで同委員会の委員長を歴任さ れました.コンピュータグラフィクスからイメージ処理さらに国際の場で環境デー タも扱うという分野の拡大によく対処され,国内と国際の標準化における難しい舵 取りを適切に行って来られました.さらに,学会試行標準開放型文書体系マルチメ ディア国際化等の委員会にも参加され幅広い技術の推進と対応標準の開発に精力 的に活動されました.

山本 泰 氏(慶応義塾大学)

山本泰氏は,2001 年から2006 年までの5 年間総務担当理事として当調査会の運営 に参加され当調査会の発展および標準化の推進に寄与されました.またこの期間,技 術委員会,DIS 等調整委員会などの国内委員会,ISO/IEC JTC 1 総会およびJTC 1 傘 下の国際会議に数多く参加され,日本意見の集約に尽力されるとともに国際の場で国 際標準化の方向付けに関し大きな功績を残されました.

標準化貢献賞

阿南 康宏 氏(マイクロソフトディベロップメント(株))

阿南康宏氏は,SC 2 専門委員会(符号化文字集合)において漢字WG の幹事を務めてこられました.現在は同専門委員会の幹事を務められています.また,学会試行標準のWG 5 の委員としても漢字文字コード部分集合の策定に尽力され さらにはJIS として発刊するための委員会の委員も務められています.この間ISO/IEC JTC 1/SC 2 総会WG 2 およびIRG(表意文字ラポータグループ)などの国際会議に2002 年以降15回以上参加され,積極的に我が国の代表団としてのポジションを主張して頂いています.

金子 格 氏(東京工芸大学)

金子格氏は,SC 29/WG 11 の分野で最新の標準化活動が行われているMPEG-21 IPMP など動画像圧縮配信技術に関するメタデータ管理法および著作権保護機構の標準化についての国際会議にほぼ毎回出席され日本代表として多大な貢献をされてきました.また,国内でもSC 29/WG 11/MPEG 知財コンテンツ情報小委員会主査として国内の標準化活動をリードされてきました.

菊本 正紀 氏(日本ノーベル(株))

菊本正紀氏は,1993 年から現在までの長きにわたりSC 7 専門委員会委員として活躍され多数の国際規格作成に貢献されました.メーカ各社からの委員が大多数を占めている同委員会において中小メーカを代表する情報サービス産業協会標準化委員会とのリエゾンとして業界から収集された意見を国際規格に反映されるとともに業界に対しては国際規格の普及に努められるなどの貴重な貢献をされ国内産業界との交流の太いパイプ役として重要な役割も果たされました.さらにこの間SC 7/WG 18 の委員としても活躍され2004 年にISO/IEC 90003 の発行に直接関わられました.

銀林 純 氏(富士通(株))

銀林純氏は,1995 年から現在までの長きにわたり標準化活動に参加され,これまでにSC 7/WG 11 ならびにWG 19 の委員を歴任されました.この間数多くのSC 7 国際会議に出席され,ISO/IEC 15476-4 のプロジェクトエディタとして2005 年のIS 化に多大な貢献をされました さらに1998 年10 月のWG 11 国際会議の熊本開催では事務方として同会議の成功に大きく貢献されました.一方,専門分野が関連するSC 7/WG 4とWG 7 にも参加され,日本の立場を説明されるなど国際的な理解が得られるように努力されました.

高田 正之 氏(江戸川大学)

高田正之氏は,SC 22 専門委員会委員として活発に活動されてきました 特に Fortran Basic などのプログラム言語の専門家として日本を代表されたほか言語仕様自体の改善にも寄与されました また C++も含めた数多くのJIS 原案作成委員会の委員として良質な規格の完成に大きく貢献されました.1998 年からはSC 22/国際化小委員会の主査として国際化機能の概念を整理され関連規格全体の道筋を明らかにされました.国際的に混乱していた国際化の活動を収束に導いた貢献は賞賛に値するものです.

高山 佳久 氏(ソニー(株))

高山佳久氏は,日本発の近距離通信用インタフェースおよびプロトコル技術であるNFCIP についてEcmaにおける標準化とそれに引き続くISO/IEC JTC 1/SC 6での国際標準化において中心的役割を果たし,規格化を実現されました.さらに国内において本規格の完全 日本語翻訳JIS の原案をとりまとめられるとともに学会等での解説活動も精力的に行われNFCIP 技術の標準化と普及のために尽力されました.

中尾 康二 氏(KDDI(株))

中尾康二氏は,1985 年から現SC 27 専門委員会の前身であるSC 20専門委員会に参加され,以降20年にわたり情報セキュリティ分野の標準化活動を継続されるとともに 2000 年7 月からは SC 27/WG 1 小委員会の主査も務められています.これらの活動をとおし国内外の企業等のセキュリティを確保するうえで今日において有効な機能を果たしている情報セキュリティマネジメントシステムISMS の初期の立ち上げから標準化と普及等に尽力されてきました.

新田 恒雄 氏(豊橋技術科学大学)

新田恒雄氏は,2001 年度に学会試行標準制度が始まった初期の頃から当調査会の活動に参加され情報処理学会音声言語情報処理研究会と連携されながら音声言語インタフェースのための学会試行標準の開発を続けられています.音声認識のための読み記号 ディクテーションで用いる基本記号に対応する読みおよびカーナビ用音声入力の性能評価のためのガイドラインという三つの学会試行標準を既に完成させるなど持続的で質の高い標準化活動を積極的に推進されました.

向井 幹雄 氏(ソニー(株))

向井幹雄氏は,2002 年に設置されたバイオメトリクス技術の標準化を扱うSC 37 専門委員会の立ち上げに関与され,幹事を担当されながら国際会議の日本招致に尽力されるなど 国際標準化促進に大きく貢献されました.また,通信分野の専門委員会SC 6 におけ る国際標準化および国内標準化にも実績があり,特に知財および国際対応に関しては深い見識を有し,人材の育成にも尽力されました.

守谷 健弘 氏(日本電信電話(株))

守谷健弘氏は,ISO/IEC JTC 1/SC 29/WG 1/MPEG-4オーディオの標準策定において1994 年の標準化開始時点から国際会議に継続的に出席されISO/IEC 14496-3 策定および拡張規格であるロスレス符号化およびスケーラブル・ロスレス符号化といった標準化において大きな貢献をされました.また,国内でもSC29/WG 11/Audio 小委員会で幹事を務めるなど中心的な役割を果たされてきました.

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