2009年度 標準化功績賞・貢献賞

2009年度の標準化功績賞および標準化貢献賞の授賞式は2009年7月13日に開催された第24回規格総会で行われました。

標準化功績賞

(株)CSKホールディングス 黒川 利明 氏

黒川氏は,1988年から現在までの21年の長きにわたり10を超える委員会に参加され,国内および国際標準化活動に貢献してこられました.特にプログラム言語関係では,LISP,Prolog,Java,C++,Ecma Script,C#,CLI等の数多くの言語の国際および国内標準化を手がけられました.また,黒川氏の活動はプログラム言語の分野にとどまらずソフトウェア全般の標準化活動および標準化の教育の分野でも多大な功績を残されました.

ソニー(株) 原田 節雄 氏

原田氏は,2004年から3年にわたり規格役員を務められ,広報委員会,技術委員会 表彰委員会などの活動に貢献すると共に2005年にISO/IEC JTC 1の上層委員会でもあるSMB(標準管理評議会)委員に就任し,日本の情報技術産業界全体の地位向上のために多大なる尽力をされました.また,欧米などに対して積極的および緻密な交渉技術等を駆使することによって,NFC(近接型通信技術)などの優れた日本発の技術の国際規格化に貢献をされました.

三田 真弓 氏

三田氏は,1997年から11年の長きにわたり情報規格調査会の事務局責任者を務められ,日本の情報技術関連の国際標準化体制の強化に大きな功績がありました.また,人材育成にも尽力し同調査会を4つのSCの幹事国業務を担当する組織に成長させる等,ISO/IEC JTC 1における日本の地位向上に多大な貢献をされました.

標準化貢献賞

日本電気(株) 親泊 肇 氏

親泊氏は,1998年から現在までの11年の長きにわたりSC 25/WG 4/SG 3の委員および主査,SC 25専門委員会委員としてSAN(ストレージエリアネットワーク)の通信手段として広く使用されているFC,その関連規格であるFC機器用およびストレージ装置管理のアプリケーションインタフェースであるFAIS SMI-S等の標準化活動に尽力されてきました.また,国内委員会だけでなくFCの標準化団体であるANSI/INCITS T11の会合の審議に参加し国際的にも積極的に取り組みコンピュータ間通信の発展に貢献してきました.

(株)日立製作所 小寺 孝 氏

小寺氏は,1998年から現在までの10年の長きにわたりデータベースの国際規格の開発において,SC 32/WG 3小委員会の幹事およびSC 32/WG 4小委員会の委員として標準化活動に尽力されてきました.SC 32/WG 3においては,データベース言語SQLの規格開発に貢献されるとともにJIS原案作成において摘出された国際規格の多くの問題点を修正し規格の品質の向上に貢献されてきましたSC 32/WG 4では,SQL仕様とマルチメディアアプリケーションの両方に精通した専門家として多大な貢献を果してきました.

独立行政法人 産業技術総合研究所 関 喜一 氏

関氏は,2005年から現在までの4年にわたりSC 35専門委員会委員として参加され,情報機器におけるアクセシブルなユーザインタフェースの専門家として標準化活動に尽力されてきました.また,PCのアクセシビリティ設定に関する国際規格ISO/IEC 24786を日本からNP提案するとともにプロジェクトエディタに就任され国際の場でも大いに活躍されました.

富士通(株) 田中 稔 氏

田中氏は,1996年から現在までの13年の長きにわたりSC 22/Fortran WG小委員会の主査としてプログラム言語Fortranの標準化活動を率いてこられました.言語仕様に関する日本からの意見を国際の場で発信し続け,Fortranの仕様の方向性に影響を与えた功績は大きなものがあります.また,これと並行してFortranに関する合計5件のJIS原案作成を委員長として推進され巨大な言語規格の翻訳作業に尽力されました.

日本電信電話(株) 田邉 正雄 氏

田邉氏は,2000年から現在までの9年の長きにわたりSC 27/WG 3小委員会委員,幹事を経て,主査としてセキュリティ評価技術の標準化活動に尽力されました.また,多くの国際標準化会議に出席され国際規格の制定に寄与されるとともにISO/IEC 15408(情報技術セキュリティの評価基準)のJIS化に参加され我が国における普及に関しても大きく貢献されました.

放送大学 仲林 清 氏

仲林氏は,2000年のSC 36発足当初から現在までの9年の長きにわたりSC 36専門委員会委員長として,eラーニング分野での標準化活動に携わり,国内での意見の集約のみならずJTC 1/SC 36の国際の場においても標準化の方向付けに大きく貢献されました.また,ISO/IEC TR 29163 SCORM 2004をはじめとするeラーニング関連規格の国内での業界団体と協力した.普及活動にも尽力されました.

沖ソフトウェア(株) 中村 敏男 氏

中村氏は,2003年から現在までの6年の長きにわたり,SC 37/WG 2小委員会の幹事および主査としてバイオメトリックテクニカルインタフェース分野における国内調整および国際標準への展開にリーダシップをとり,国際での日本の地位向上のための働きかけおよび責任ある立場で委員会の適正運営に貢献されました特にISO/IEC 19784-1に関してはGUI機能の追補を提案しプロジェクトエディタに就任され国際の場でも大いに活躍されました.

(株)日立製作所 原田 敬 氏

原田氏は,1987年から1991年までSC 24/WG 4小委員会委員ならびに主査,さらに2003年から現在までSC 27/WG 1小委員会主査として情報技術の標準化活動に尽力されました.特に情報セキュリティマネジメントISMS 27000シリーズの国際会議に多く出席されISO/IEC 27000(ISMS Overview and vocabulary)のプロジェクトエディタなど重要な貢献をされました.

日本電気(株) 溝口 正典 氏

溝口氏は,2002年のSC 37専門委員会設立当初からSC 37/WG 1小委員会委員として参加され,2003年11月からは主査を引継ぎSC 37全体で共通理解のもと使用するバイオメトリクス用語の標準化に国内外で献身的に努力し その結果SCで標準文書作成に関わる委員が参照するStanding Documentとして用語基準文書が作成されました.そして現在も継続的に改善を行っております.この活動はSC 37全体の活動に大きな影響を与える多大な貢献をされました.

千葉工業大学 八島 由幸 氏

八島氏は,2002年から現在までの7年の長きにわたり,SC 29/WG 11/MPEG-4およびVideo小委員会の主査として日本における映像サービスの動向やMPEG関連機器の開発状況を見極めつつ重要な投票案件やNBコメントの提出などに尽力されました.また,複数のMPEGビデオ関連規格の要素技術の共同提案者として標準化策定に貢献されるとともに国際会議や学会誌記事を通じて映像符号化標準化活動の広報と研究開発の推進に多大な貢献をされました.

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