2010年度 標準化功績賞・貢献賞

2010年度の標準化功績賞および標準化貢献賞の授賞式は2010年7月12日に開催された第25回規格総会で行われました。

標準化功績賞

独立行政法人情報処理推進機構 小林 龍生 氏

小林氏は,1996年から情報規格調査会の活動に参加して以来,SC 2専門委員会をはじめとする符号化文字集合に関する委員会の活動で活躍され,国際会議にも頻繁かつ継続的に参加し,国内の委員会で委員長・主査・幹事の要職を歴任することに加え,2004年からはJTC 1/SC 2の国際議長を務められました.国際議長としては,UNESCOなどとの協調による少数民族の固有の言語や文字などへの対応を通じ,いわゆるデジタルデバイド問題への取組みという面でも大きな貢献をされました.

独立行政法人情報処理推進機構/三菱電機株式会社 近澤 武 氏

近澤氏は,1994年から現在までの16年の長きにわたり,SC 27専門委員会委員ならびにSC 27/WG 2小委員会幹事を務められ,情報セキュリティ技術の標準化活動に貢献されてきました.さらに2001年からブロック暗号やハッシュ関数などのプロジェクトエディタ,2006年よりセクレタリを務められ,日本発の技術を含む国際規格開発・推進に多大な貢献をされてきました.また,広報委員会の委員として情報規格調査会の広報活動にも寄与されてきました.

日本電気株式会社 平野 芳行 氏

平野氏は,2001年から9年の長きにわたり規格役員を務められ,総務担当として規格総会,運営委員会の運営にも尽力されました.また,技術委員会JTC 1/WG 6(ITコーポレートガバナンス)およびSC 7(ソフトウエア技術)SC 27(セキュリティ技術)専門委員会などで中心的に活動をされ,特にJTC 1の専門業務用指針を議論するSWG-Directivesに設立当初から参加し,ISO/IECとの整合にも深く関与し,国内の対応委員会であるディレクティブズ小委員会を立ち上げ,幹事を務められました.

標準化貢献賞

日本電信電話(株) 佐藤 和弘 氏

佐藤氏は,2001年からSC 25専門委員会幹事,SC 25 /WG 4小委員会幹事,2009年から同委員会主査として,現在まで9年の長きにわたり運営スタイルの大きく異なるSC 25全体とWG 4における国内審議を取りまとめ,日本から提案したレスポンシブリンク装置間インタフェースとして国内から世界まで広く利用されているファイバーチャネルやSCSIなどの標準化に尽力貢献されてきました.特にWG 4における米国との協力関係の開拓など日本の影響力保持に重要な役割を果たしてきました.

日本ヒューレット・パッカード(株) 佐藤 慶浩 氏

佐藤氏は,2001年から2009年までSC 27/WG 1およびWG 4小委員会委員,ならびにSC 27/WG 5小委員会主査として情報技術の標準化活動に尽力されました.特にWG 5の新設の際その方向付けについて国際コンビーナとよく連携してリードし,Privacy management system等のプロジェクト計画について我が国の意向を国際標準化会議に反映しました.

国立国語研究所 高田 智和 氏

高田氏は,汎用電子情報交換環境整備プログラムにおいて文字整理グリフ開発文字符号標準化の全分野において活躍されました.中でも情報規格調査会が中心となった国際標準への提案では,提案資料作成,国際会議への参加,IVDへの登録作業にあたって大きな貢献をされました.

松原 友夫 氏

松原氏は,1980年からSC 7専門委員会に委員として参加され,2010年4月まで30年を超える長きにわたりSC 7の国内外における活動に多大な貢献をなされました.1995年度に標準化貢献賞を既に受賞されておられますが,その後も変わらずSC 7専門委員会,WG 9,およびWG 10小委員会の委員として案件の審議をはじめとする活動に参加され,広範な知識に基づいた適切な助言をいただきました.

財団法人京都高度技術研究所 松本 吉弘 氏

松本氏は,2000年5月からSC 7/WG 7小委員会に委員として参加され,WG 20小委員会の設立とともに主査に就任され,ISO/IEC 19579: 2005 SWEBOK(Soft Ware Body Of Knowledge)の国際規格化に大きな貢献をされました.その後さらにISO/IEC 24733 Certificate of software engineering professionals Comparison frameworkの審議において主査として指導的立場から貢献されるとともに,8年にわたり主査としてWGを積極的に運営されてきました.

住友電気工業(株) 宮島 義昭 氏

宮島氏は,2000年から現在まで10年の長きにわたりSC 25/WG 3小委員会主査,委員,およびSC 25専門委員会の委員としてSC 25/WG 3国際会議に出席し,ISO/IEC 11801:構内配線規格をはじめとして数多くのデータ通信向け汎用構内配線システムの標準化に多大な貢献をされました.

ソニー(株) 矢ケ崎 陽一 氏

矢ケ崎氏は,1990年から現在までの20年の長きにわたりSC 29/WG 11/Video小委員会,およびMPEG-4小委員会の委員として,MPEG-2 Video,MPEG-4 Visual,MPEG-4 AVCなどきわめて広く普及している規格の要素技術の提案者として標準化策定に貢献されました.特にMPEG-4 Video Studio Profileでは,Project Editorを務め標準化を主導されました.さらにSC 29/ WG 11/MPEG-4小委員会,およびVideo小委員会の幹事,SC 29専門委員会の幹事として投票や委員会の取りまとめにご尽力頂きました.

工学院大学 山崎 哲 氏

山崎氏は,2002年から現在までSC 27/WG 1の委員,および主査として情報技術の標準化活動に尽力されました.特に情報セキュリティマネジメントシステムの中でも重要なISO/IEC 27001(Requirements),および27000(Overview and Vocabulary)の国内リーダとして日本から積極的に提案を行い,他国との調整に精力的にかかわり,国際規格策定に多く寄与されました.さらに2006年10月から2010年2月までISO/IEC 27003(Implementation guidance)のエディタを務め,原案作成や多くの国からのコメント等の調整を実施し,当国際規格の完成に貢献されました.

東芝ソリューション(株) 山田 朝彦 氏

山田氏は,2008年4月から2010年3月までSC 37/WG 2小委員会の主査としてバイオメトリックテクニカルインタフェース分野における国内調整,および国際標準への展開にリーダシップをとり,国際での日本の地位向上のための働きかけ,および責任ある立場で委員会の適正運営に貢献されました.特にWG 2における主要規格であるBioAPIおよびCBEFF関連規格にセキュリティ機能(暗号機能およびACBio生成機能)を実現する国際標準の開発,およびプロジェクトエディタとして関与し多大な貢献をされました.

シャープ(株) 渡部 秀一 氏

渡部氏は,1999年よりマルチメディアコンテンツ検索等に利用される内容記述メタデータのデータ形式・枠組みに係る規格MPEG-7(ISO/IEC 15938)の標準化に関し,国際会合に参加して技術提案をされるなど多大な貢献を続けてこられましたまた.SC 29/WG 11/MPEG-7小委員会,およびSystems小委員会,MPEG-7 SGの主査を務められ,MPEG-7はもとより関連するMPEG-A(ISO/IEC 23000),MPEG-B(ISO/IEC 23001)規格の投票に際し,国内コメントの取りまとめに尽力されました.

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