2012年度 標準化功績賞・貢献賞
2012年度の標準化功績賞および標準化貢献賞の授賞式は2012年5月21日に開催された第27回規格総会で行われました。
標準化功績賞
産業技術大学院大学 瀬戸 洋一 氏
瀬戸氏は,2002年のSC 37専門委員会設立当初から現在までの長きにわたり委員長を務められ,国内委員会のとりまとめと日本代表団長としてバイオメトリクス分野の国際標準化に多大な功績を残されました.
千葉工業大学 仲林 清 氏
仲林氏は,2002年のSC 36専門委員会設立当初から現在までの長きにわたり委員長を務められ,国内委員会のとりまとめと日本代表団長としてeラーニング分野の国際標準化に多大な功績を残されました.
パナソニック株式会社 山本 和幸 氏
山本氏は,2001年から2011年までの長きにわたりSC 25専門委員会委員長を務められ,国内委員会のとりまとめと日本代表団長として,欧州優位の中でエコーネットをはじめとする情報機器間の相互接続に関するの戦略的な国際標準化に多大な功績をのこされました.この成果は今後のスマートグリッド関連の審議にも活かされてきます.
標準化貢献賞
(株)日立製作所 相羽 律子 氏
相羽氏は,2005年から現在までSC 27/WG 1小委員会に参加され,2006年からは国際会議に積極的に参加され情報セキュリティマネジメントシステム関連の規格化に尽力されてきました.特にISO/IEC 27003(ISMSインプリメンテーション・ガイダンス)及び27010(セクター間及び組織間コミュニケーションの情報セキュリティマネジメント)については,日本のプロジェクト責任者として国内意見のとりまとめ各国とリエゾン組織を含む国際対応に貢献されました.
日本電気(株) 岩元 浩太 氏
岩元氏は,2009年から現在までSC 29/WG 11/ SYSTEMS/MPEG-7 SGの委員としてメディア検索の枠組みの標準化活動に尽力されてきました.また,ISO/IEC 15938のパート3を始めとする6個のパートのプロジェクトエディタを歴任されその国際規格化を活発に牽引されました.
パナソニック(株) 植野 嘉章 氏
植野氏は,1997年から現在までの長きにわたりSC 25/WG 3小委員会の委員ならびに幹事として,委員会を牽引し国際標準化の審議に尽力されてきました.国際会議にも多数出席し,ISO/IEC 11801(構内配線規格)をはじめとして多くのデータ通信向け汎用構内配線システムの国際規格化に大きな貢献をされています.
三菱電機(株) 小林 正幸 氏
小林氏は,2002年から現在までの長きにわたりSC 7/WG 10小委員会委員及び2007年からは幹事として,プロセスアセスメントに関する規格全ての審議に積極に参加され,日本意見の集約と文書の取りまとめや国際会議期間中は会議出席委員への後方支援など多大な貢献をされてきました.
独立行政法人情報処理推進機構 近藤 潤一 氏
近藤氏は,2006年から現在までSC 27/WG 3小委員会に参加され,同年より国際会議に積極的に参加されセキュリティ評価技術の審議に貢献されてきました.また,ISO/IEC 19790(暗号モジュールのセキュリティ要求事項)および24759(暗号モジュールの試験要件)のプロジェクトコエディタとして国際規格化に大きな貢献をされました.
(株)NTTデータ 坂本 健一 氏
坂本氏は,2000年から現在までの長きにわたりSC 7/WG 6小委員会委員として,日本が提唱しているソフトウェア製品・システムの品質の次世代規格ISO/IEC 25000 SQuaREシリーズの制定及び日本意見の反映に貢献されてきました.また,ISO/IEC 25022(利用時の品質測定)のプロジェクトエディタを引き受けられ国際規格化に多大な貢献を続けてこられました.
富士通(株) 高橋 快昇 氏
高橋氏は,2006年のSC 7/WG 21小委員会設立当初より主査として,ソフトウェア資産管理プロセスに関する情報技術の標準化活動に尽力されてきました.特にISO/IEC 19770(ソフトウェア資産管理)シリーズの制定・改訂にあたり国内での審議運営に中心的な役割を果たし国際標準化に多大な貢献をされてきました.
パナソニック(株) 中村 健一 氏
中村氏は,2008年から現在までSC 6/WG 1小委員会委員としてOSI物理層及びデータリンク層の標準化活動に尽力され,2010年からはISO/IEC 22536(NFCのRF試験規格)のプロジェクトエディタとして国際規格化に活躍されてきました.特にSC 17策定の非接触ICカードインタフェース規格とのNFC調和作業においてはその提案が調和規格の中核仕様となる等多大の技術的貢献をされました.
(株)富士通研究所 浜 壮一 氏
浜氏は,2005年からSC 37/WG 3小委員会委員及び幹事として,さらに2011年からはSC 37専門委員会の幹事として組織運営に尽力されてきました.また,2007年からはバイオメトリックデータ交換に関する規格のISO/IEC 19794パート9等のプロジェクトエディタ及びISO/IEC 29109パート9のプロジェクトコエディタとして国際規格化に多大な貢献をされてこられました.
(株)リコー 原 潤一 氏
原氏は,2003年から現在までSC 29/WG 1並びにSC 29/WG 11 VIDEO小委員会の委員を務められ,多くの国際会議への参加を通して動画像符号化の標準化に尽力されてきました.また,JPEG 2000のパート14及びパート6/追補1についてはプロジェクトエディタとして規格開発と国内意見のとりまとめに努力され多大なる貢献を果されました.